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アクション

久しぶりにダイハードを見ました。アクション映画の中ではかなり流行った映画だったのですが、当時のぼくはこの映画を見てそれほど面白いとは思いませんでした。多分、ずっと同じビルの中で戦うという設定が地味に感じられたのではないかと思います。

しかし、様々な映画を見てきた今、改めて見てみるとこの映画には様々な素晴らしい要素があることに気付きました。それは何よりも先ず、話の筋がとてもシンプルでかつ最初から最後まで無駄がないということです。余計な伏線を使うことなく、ほとんど二時間の間、じわじわと敵に襲われ、敵に攻められ、そのピンチの中からなんとか脱出していくというストーリー。しかも、主人公は自ら敵に攻めていくのではなく、攻めざるを得ない状況に追い込まれていきます。

主人公はこのような戦いに馴れていないため、最初はひどく怯え、不安がります。しかしながら、自分が敵を倒さないことには、自分も妻もそして会社の社員もやられてしまうかも知れない。だから戦うしかない。戦いたくはないけれど戦わなければならない。その主人公のジレンマに観ている我々はどこか同情してしまう。しかし主人公は、馴れない戦いに動揺しながらも、知恵を絞って見事に次々と敵を倒していく。

主人公がただの馬鹿ならば観ている側は全く共感できないはずですが、主人公はかなり頭がいい。このため我々観客は、この主人公をいつしか憧憬の目で見るようになり、心の中で頑張れと応援したくなるのです。例えばこれは、サッカーなどで強くて憧れの選手がいるチームを自然と応援したくなる心理に近いのではないでしょうか。

この映画を作る上で、脚本家が観客の心を引きつけることをどの程度計算したのかは分かりませんが、これほどシンプルなストーリーでありながら、観客を飽きさせず、主人公に共感して応援したくなる映画というのは余り類がないのではないかと思います。そのため、この映画が映画館で上映されていた当時、上映終了と同時に観客がスクリーンに向かって拍手をするという場面も多々あったようです。ぼくはこの映画DVDで観たのですが、それでも最後には心の中が充足感でいっぱいになりました。

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ダイ・ハード


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