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トップページホラーザ・リング2【映画@DVDの旅】

ホラー

日本版ではリングの次にらせんが公開されたわけですが、ハリウッドでは全く別の続編が制作されました。それがこのザ・リング2です。ザ・リングの興行成績が良かったので、ハリウッドでもぜひ続編を制作してより多くの収益を得ようとしたのでしょうが、らせんではとても利益が取れないと制作者サイドは見込んだというわけでしょう。

確かにらせんは酷かった。リングが面白かっただけに、多くの人が期待してらせんを観たに違いありませんが、無理な辻褄合わせに付き合わされて、うんざりしてしまった人も多かったのではないでしょうか。そもそも、ビデオを見た人がどうして死ぬかなんて謎のままの方がいいに決まっているのです。その方が観ている側としても想像力が刺激されて、恐怖も倍増するというものではないでしょうか。にもかかわらず、その謎に無理やり辻褄の合う理屈をつけようとしてかえって失敗してしまった。いえ、例え理屈をこじつけたとしても、もっと出来のいいこじつけ方をしてくれればまだ良かったのです。しかし、死者の怨念が人間に遺伝子に影響を及ぼすという科学的な辻褄の合わせ方をしたものですから、ぼくはとても興ざめしてしまいました。死者の怨念といったものは、科学では説明ができないから恐ろしいのに、それを科学的に解明してしまったら怖くも何ともないではないですか。

もっとも、らせんの原作本はそれなりに売れたようですし、その続編であるループもそこそこ世間から受け入れられたようですので、あれはあれでいいと考えた人もそれなりにいたのでしょう。しかしハリウッドは、原作通りに続編を作ることを露骨に拒否したのです。

ということは、ハリウッドがよほど面白い続編を作ってくれたということだろうと思ってこのザ・リング2を観てみたのですが、確かにらせんに比べれば格段に面白い作品になっていたと思います。何が良かったかといえば、ビデオを観た人がなぜ死ぬかという謎を無理に解明しようとはしなかったことでしょう。ハリウッドはそんな謎解きは無視して、ビデオを観た人の呪いをどう解いていくかだけを追求したのです。しかもその追求の仕方が、無理に辻褄を合わせようとするものではなく、むしろいささか謎を残したような形で終わりになったのですが、見終わった後は「なるほど」こういう終わり方もあったかと妙に納得させられるものでした。これで主人公を苦しめる少女はもう現れないだろうと思わせてくれる終わり方だったのです。

ただし、このザ・リング2は正直なところ余り怖くはありませんでした。ハリウッド版のザ・リングも怖くはなかったので、やはりアメリカ人には日本的な恐怖を描くのは少し難しいのかも知れません。一番怖かったのは、原作のリングだったとぼく自身は個人的に思っています。

かつて小説家の三島由紀夫は「恐怖」を描くのが最も難しいと語ったことがありますが、確かに恐怖を描くのはとても難しいのかも知れません。実際、ホラー映画と呼ばれる作品の中で、本当に怖いと思った映画がどれほどあるでしょう。ぼくは基本的にホラー映画は好きでよく観ているのですが、そんな映画は指で数えられるぐらいしかありません。一応、原作のリングを読んだときはかなりの恐怖を感じましたが、映画の方は日本版もハリウッド版も原作を凌ぐような恐怖は感じられませんでした。ですからこの映画は、らせんの落ちの付け方に納得できなかった人に、とりあえず納得のいくような落ちを提供してくれた作品ということになるではないでしょうか。

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