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<title>映画@DVDの旅</title>
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映画好きの映画好きによる映画好きのためのブログです。

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<item rdf:about="http://blog.livedoor.jp/ysk_n1/archives/53616245.html">
<title>フォレスト・ガンプ【映画＠DVDの旅】</title>
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<description>トム・ハンクス主演のアカデミー賞受賞作品です。この映画は公開当時はかなり話題となり、多くの人気を獲得しましたが、今でも新鮮でかつ心から楽しめる映画です。映画の作りもとても丁寧で、最初から最後まで安心して観ることができますし、そんな小難しいことを抜きにして...</description>
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<dc:date>2007-04-04T03:05:06+09:00</dc:date>
<dc:subject>ドラマ</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[<P><STRONG>トム・ハンクス</STRONG>主演のアカデミー賞受賞作品です。この映画は公開当時はかなり話題となり、多くの人気を獲得しましたが、今でも新鮮でかつ心から楽しめる映画です。映画の作りもとても丁寧で、最初から最後まで安心して観ることができますし、そんな小難しいことを抜きにしてでも、映画の世界に没頭することができます。こういう映画はなかなかそう多くは世の中に出てくるものでないでしょう。</P>
<P>この映画は<STRONG>ウィンストン・グルーム</STRONG>というアメリカの作家が発表した小説『Gump and Co.』を脚色したものだそうですが、原作そのものが秀逸であるためか、脚本の出来もとても素晴らしく、最初からぐいぐいと物語の中に引き込まれていきます。<STRONG>フォレスト・ガンプ</STRONG>という一人の半生をたった二時間半ほどの間に収めて描くというのはかなり大変な作業だったと思いますが、制作者のそんな苦労すら感じさせないほど作品はうまくまとまっていて、ぎゅうぎゅうに数多くのエピソードを詰め込んだという感じも全くしませんでした。そのため、とてもコンパクトな小品を見たという気すらしたぐらいですが、最後の最後にはとてつもない大作を見せてもらえたという感動を覚え、胸が震えるような思いがしたものです。</P>
<P><STRONG>フォレスト・ガンプ</STRONG>の一生はとても波瀾万丈です。恐らくこんなに心が純粋で、数多くの成功を収めた人間などこの世にはいないでしょうが、それでも彼の人生を見ていると、なぜか自分の人生の縮図を見せられているような気がするから不思議です。この映画を観て、忘れかけていた幼い頃の純粋さを思い出し、あの頃の自分を少しでも取り戻したいと考えた人もいたことでしょうし、自分も<STRONG>フォレスト・ガンプ</STRONG>のようにひたむきに懸命に生きていきたいと思った人もいたことでしょう。また、彼の数々のサクセス・ストーリーを見ながら、自分もあんな成功を収めてみたいという夢を見た人もいたのではないかと思います。</P>
<P>そんな<STRONG>フォレスト・ガンプ</STRONG>とは正反対に、恋人のジェニーは絶えず自分の行くべき道を模索しながら苦悩の日々を送りつづけます。そして、迷いと転落とを重ねた末、最終的には幼なじみである<STRONG>フォレスト・ガンプ</STRONG>こそが自分にとっての心の拠り所であることに気付き、彼と結婚するに至るわけですが、純粋でひたむきに生きる<STRONG>ガンプ</STRONG>とは対照的なその生き方にもまた自分の人生の縮図を見せられたような気がするから不思議です。言ってみれば、<STRONG>フォレスト・ガンプ</STRONG>は、我々人間の中にある幼子のような純粋な心を象徴し、恋人のジェニーは逆に割り切れない何かを常に理詰めで納得させようとする複雑な心を象徴していたのではないかという気がします。原作者にそのような意図が本当にあったかどうかは分かりませんが、このジェニーという存在のお陰で、フォレスト・ガンプの絶対にあり得ないようなおとぎ話的な人生に妙なリアリティを与えていたような感じがします。</P>
<P>この映画のメガホンを取ったのは、<STRONG>パック・トゥ・ザ・フューチャー</STRONG>で知られる<STRONG>ロバート・ゼメキス</STRONG>ですが、彼がこんなに深い物語をここまで感動的に作り上げたことには一種の驚きを禁じ得ませんでした。彼はこの<STRONG>フォレスト・ガンプ</STRONG>を撮影した後、<STRONG>ジョディ・フォスター</STRONG>主演の<STRONG>コンタクト</STRONG>というＳＦ映画を作っているのですが、もしかしたら彼はＳＦ映画なんかを作るよりも、このような深い人間ドラマを作る方がずっと向いているのではないかという気がします。ですから、今後も彼にはこのフォレスト・ガンプ以上の傑作を作り、世に送り出してほしいものだと思いました。</P>
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<P><A href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000FBHTOO?ie=UTF8&amp;tag=ysklivedoorbi-22&amp;linkCode=as2&amp;camp=247&amp;creative=1211&amp;creativeASIN=B000FBHTOO">フォレスト・ガンプ</A><IMG style="BORDER-RIGHT: medium none; BORDER-TOP: medium none; MARGIN: 0px; BORDER-LEFT: medium none; BORDER-BOTTOM: medium none" height=1 alt="" src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ysklivedoorbi-22&amp;l=as2&amp;o=9&amp;a=B000FBHTOO" width=1 border=0></P>
<P></P>
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<item rdf:about="http://blog.livedoor.jp/ysk_n1/archives/53416190.html">
<title>ザ・シークレットサービス【映画＠DVDの旅】</title>
<link>http://blog.livedoor.jp/ysk_n1/archives/53416190.html</link>
<description>
ヴォルフガング・ペーターゼン監督、クリント・イーストウッド主演のサスペンス・アクション映画です。この映画に出演するまでの数年間、クリント・イーストウッドはなかなか良い出演作に恵まれず、ずっと影を潜めた状態が続いていましたが、この映画で体の無理が利かなく...</description>
<dc:creator>ysk_n1</dc:creator>
<dc:date>2007-03-25T14:54:04+09:00</dc:date>
<dc:subject>サスペンス</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[<BR>
<P><STRONG>ヴォルフガング・ペーター</STRONG><STRONG>ゼン</STRONG>監督、<STRONG>クリント・イーストウッド</STRONG>主演のサスペンス・アクション映画です。この映画に出演するまでの数年間、<STRONG>クリント・イーストウッド</STRONG>はなかなか良い出演作に恵まれず、ずっと影を潜めた状態が続いていましたが、この映画で体の無理が利かなくなった年老いた男の役を演じたことによって、それまでにない新たな魅力を作りだし、見事に役者として復活することになりました。この映画以降、<STRONG>クリント・イーストウッド</STRONG>はちょくちょく年老いた男の役を演じるようになり、これが効をそうして再び数多くの映画に出演するようになりましたし、さらには監督としての手腕も大きく発揮するようになりました。</P>
<P>この映画の魅力は<STRONG>クリント・イーストウッド</STRONG>の秀逸な演技もさることながら、なんといっても脚本の素晴らしさにもあると思います。ストーリーの発想が優れていて、何度も何度もその見事さに舌を巻いてしまいます。また、<STRONG>ヴォルフガング・ぺーターゼン</STRONG>独特の地味で渋い演出がまた良い味を出していて、最後まで安心して映画の世界に浸って観ることができました。今ではこの映画も余り話題に上ることはありませんし、レンタルショップに行っても目立たない場所にぽつんと置かれているだけなのですが、見て損はない隠れた名作だとぼくは思います。<STRONG>ヴォルフガング・ぺーターゼン</STRONG>というと、巷では未だにＵボートこそが代表作であるかのように言われていますが、ぼく個人としては、この<STRONG>ザ・シークレットサービス</STRONG>こそ彼の代表作にしてもいいのではないかと思っているぐらいです。</P>
<P>また、この映画の中で目を惹くのは、<STRONG>ジョン・マルコビッチ</STRONG>の怪演です。<STRONG>ジョン・マルコビッチ</STRONG>というと、今や名優としての地位に堂々と座しているという感がありますが、彼の才能がこれほどまで遺憾なく発揮された映画というのはこの作品を置いて他にはないのではないでしょうか。彼の一つ一つの仕草、表情にとてつもなく高い計算力が感じられますし、なおかつその計算には何の狂いもなく、度々はっとさせられるような見事な演技を見せてくれています。ハリウッドには数多くの優れた役者がいますが、この映画の中での<STRONG>ジョン・マルコビッチ</STRONG>ほど切れた演技を見せてくれた俳優はそうはいないでしょう。腕のいいダンサーのダンスを観て感心するのと同じように、この作品の中での彼の演技には心の底から感心せずにはいられませんでした。</P>
<P>しかし、このように<STRONG>クリント・イーストウッド</STRONG>もジ<STRONG>ョン・マルコビッチ</STRONG>も共に優れた演技を見せることができたのは、やはり何といっても脚本がとても秀逸だったからだと言えるだろうと思います。この作品は表向きこそサスペンス・アクションという形をとっていますが、根本的には深い人間ドラマであり、その奥の深さには思わず深く酔いしれてしまいます。ここ最近のサスペンス・アクションというと、人間ドラマは二の次で、いかに派手なアクションやあっと驚くラストシーンなどで観客を沸かせようとしてばかりしているような感がありますが、この<STRONG>ザ・シークレットサービス</STRONG>は緊張感溢れるサスペンスシーンと並行して、素晴らしい人間ドラマをじっくりと楽しませてくれました。これこそまさに知る人ぞ知る傑作と言っていいのではないかと思います。</P>
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<P><A href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000M4REMQ?ie=UTF8&amp;tag=ysklivedoorbi-22&amp;linkCode=as2&amp;camp=247&amp;creative=1211&amp;creativeASIN=B000M4REMQ">ザ・シークレットサービス</A><IMG style="BORDER-RIGHT: medium none; BORDER-TOP: medium none; MARGIN: 0px; BORDER-LEFT: medium none; BORDER-BOTTOM: medium none" height=1 alt="" src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ysklivedoorbi-22&amp;l=as2&amp;o=9&amp;a=B000M4REMQ" width=1 border=0></P>
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<item rdf:about="http://blog.livedoor.jp/ysk_n1/archives/53415997.html">
<title>ザ・センチネル【映画＠DVDの旅】</title>
<link>http://blog.livedoor.jp/ysk_n1/archives/53415997.html</link>
<description>
２４のキーファー・サザーランドが名優マイケル・ダグラスと共演を果たした話題作です。この映画の感想を一言で言うと、脚本が少しお粗末すぎたのではないかという感は否めませんでした。マイケル・ダグラスのような大御所がよくこんな作品に出る気になったものだと思いま...</description>
<dc:creator>ysk_n1</dc:creator>
<dc:date>2007-03-24T14:39:39+09:00</dc:date>
<dc:subject>サスペンス</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[<BR>
<P><STRONG>２４</STRONG>の<STRONG>キーファー・サザーランド</STRONG>が名優<STRONG>マイケル・ダグラス</STRONG>と共演を果たした話題作です。この映画の感想を一言で言うと、脚本が少しお粗末すぎたのではないかという感は否めませんでした。<STRONG>マイケル・ダグラス</STRONG>のような大御所がよくこんな作品に出る気になったものだと思いますが、よく考えてみると、<STRONG>マイケル・ダグラス</STRONG>の出演する作品の多くは作品そのものが優れているというより、<STRONG>マイケル・ダグラス</STRONG>の存在感で話題になっている場合が多く、このセンチネルもまたその類の一つだったのだと考えていいのかも知れません。</P>
<P>この作品を見る前は、<STRONG>キーファー・サザーランド</STRONG>が<STRONG>マイケル・ダグラス</STRONG>の存在感の影に埋もれてしまいわないかと心配していたのですが、いざ蓋を開けてみると、意外に<STRONG>キーファー・サザーランド</STRONG>が見事に<STRONG>マイケル・ダグラス</STRONG>とうまく渡り合っているので驚いてしまいました。<STRONG>２４</STRONG>シリーズはもう既にアメリカではシーズン６まで放映されているようなので、それだけ数多くの芝居を積んだことで、演技の腕にも磨きがかかったのかも知れません。</P>
<P>ただ、<STRONG>２４</STRONG>で仲間から濡れ衣を着せられ、窮地に立たされてばかりいた<STRONG>キーファー・サザーランド</STRONG>が、この作品の中では逆に<STRONG>マイケル・ダグラス</STRONG>に濡れ衣を着せ、窮地に追い込む役柄を演じているので、どこか違和感を感じてしまったことは確かです。むしろ彼と<STRONG>マイケル・ダグラス</STRONG>とはそれぞれ逆の役に就いた方が良かったのではないかという気がしないでもありません。その方が<STRONG>２４</STRONG>ファンにもしっくり来るし、<STRONG>キーファー・サザーランド</STRONG>の存在感がもっと浮き出たのではないかという気がするのです。もっとも、<STRONG>キーファー・サザーランド</STRONG>には色んな役柄を演じてもらった方が、ファンにとっても<STRONG>キーファー</STRONG>自身のキャリアにとってもより良い影響が出てくるのかも知れませんが。</P>
<P>ただ、最初に言ったとおり、この作品は脚本が余りにもお粗末すぎて、最後まで見終えたときには少し拍子抜けしてしまいました。特にお粗末だったのは、ＦＢＩ捜査官たちが<STRONG>マイケル・ダグラス</STRONG>に濡れ衣を着せるその理由で、果たして普段から慎重に捜査を進めているはずの捜査官たちが、あれしきの理由で簡単に同僚に容疑をかけてしまうものなのかと思わざるを得ませんでしたし、なおかつ真の容疑者が割り出される過程も余りにもあっけない気がしました。そのため、この映画を見終わって頭に残ったのは、<STRONG>マイケル・ダグラス</STRONG>の圧倒的な存在感とそれに埋もれることなく頑張っていた<STRONG>キーファー・サザーランド</STRONG>の演技だけで、もしかしたらこの作品は、ただ単に<STRONG>キーファー・サザーランド</STRONG>を売り込むための映画だったのではないか、という一抹の疑いすら首をもたげてきた始末でした。</P>
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<P><A href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000J6HYOK?ie=UTF8&amp;tag=ysklivedoorbi-22&amp;linkCode=as2&amp;camp=247&amp;creative=1211&amp;creativeASIN=B000J6HYOK">ザ・センチネル 陰謀の星条旗</A><IMG style="BORDER-RIGHT: medium none; BORDER-TOP: medium none; MARGIN: 0px; BORDER-LEFT: medium none; BORDER-BOTTOM: medium none" height=1 alt="" src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ysklivedoorbi-22&amp;l=as2&amp;o=9&amp;a=B000J6HYOK" width=1 border=0></P>
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<item rdf:about="http://blog.livedoor.jp/ysk_n1/archives/53096645.html">
<title>二人の映画監督【映画＠DVDの旅】</title>
<link>http://blog.livedoor.jp/ysk_n1/archives/53096645.html</link>
<description>ぼくが贔屓にしている映画監督は今のところ二人います。それはスタンリー・キューブリックとジェームズ・キャメロンです。この二人の作品は全て見ましたし、ジェームズ・キャメロンの場合は、彼が監督としてメガホンをとった作品だけではなく、プロデュースした作品もほとん...</description>
<dc:creator>ysk_n1</dc:creator>
<dc:date>2007-03-12T23:17:02+09:00</dc:date>
<dc:subject>コラム</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[<P>ぼくが贔屓にしている映画監督は今のところ二人います。それは<STRONG><A href="http://ysk.livedoor.biz/archives/52251891.html" target=_top>スタンリー・キューブリック</A></STRONG>と<STRONG><A href="http://ysk.livedoor.biz/archives/52252070.html" target=_top>ジェームズ・キャメロン</A></STRONG>です。この二人の作品は全て見ましたし、<STRONG>ジェームズ・キャメロン</STRONG>の場合は、彼が監督としてメガホンをとった作品だけではなく、プロデュースした作品もほとんど全て観てきました。その代表作は<STRONG>ハート・ブルー</STRONG>と<STRONG>ストレンジ・デイズ</STRONG>ですが、この作品についてはまた後にこのブログの中で触れることになるだろうかと思います。</P>
<P>このように自分の好みの監督がメガホンをとっている作品であれば、その映画の評判がどうであれ、実際に面白いかどうかも別として、絶対にその作品を観にいきます。既に上映が終わったものではあれば、必ずそのＤＶＤを観ます。しかし、残念ながら<STRONG>スタンリー・キューブリック</STRONG>はもうこの世にはいませんので、彼の新作がこの世に発表されることは二度とはありませんし、<STRONG>ジェームズ・キャメロン</STRONG>も<STRONG>タイタニック</STRONG>で大成功を収めて以来、映画製作の現場から離れてしまって、次の新作が発表されるのも２００９年になるという話なので、ぼくにとっては寂しい限りの状況が続いています。</P>
<P>本当の映画好きというのは、このように好きな映画監督の一人や二人は絶対にいると思うのですが、映画というのは音楽や小説とは違って、かなり大勢の人間によって制作されるものですので、監督の持っている個性がなかなか作品の中に反映されにくいという一面があります。特にハリウッド映画の場合はそうです。ハリウッドのどの映画を観ても似たり寄ったりという感じは否めません。ですから、よほどの映画好きでない限り、どの映画をどの監督が撮ったかということはなかなか分からないだろうと思います。第一、小説の場合だと、一人の作家がＳＦもミステリーも、あるいはホラーもラブロマンスも書くということはほとんどあり得ませんが、映画の場合だと、一人の監督が実に様々な種類の作品を作るということがよくあります。ぼくが好きな<STRONG>スタンリー・キューブリック</STRONG>も、ＳＦからホラー、戦争映画からシリアスドラマまで実に様々なジャンルの映画を手がけていますので、仮に彼の全ての作品を観たとしても、それらの作品がすべて同じ一人の監督によって撮影されているとは、よほど映画に詳しい人でない限り分からないだろうと思います。</P>
<P>このような結果になってしまうのは、映画の場合にはかなりの資金がかかり、そのコストを上回る収益を確保しなければならないという問題がありますので、制作者サイドが監督の個性ばかりを全面的に押し出すことを忌避するという傾向もあるのでしょう。裏を返せば、自分の個性を全面的に押し出して映画を作れる監督というのは、それだけ周囲から信頼されている監督だという証拠になるわけですが、残念ながら、そのような才能に溢れた監督はなかなかそう簡単に世に出てくるものではありません。特に大金がかかるハリウッドでは、多くの監督が雇われ監督としての地位に甘んじなければならない場合がほとんどのようです。</P>
<P>そんな中で、<STRONG>スタンリー・キューブリック</STRONG>と<STRONG>ジェームズ・キャメロン</STRONG>は自分の個性をその作品の中で存分に発揮しているように見受けられます。だからこそ彼らは二人は、ぼくのような映画好きにはよく好まれるのです。しかも、彼らの持っている個性は特に突飛なものではなく、万人に受け入れられやすいものですから、彼らの作品の多くが大ヒットを飛ばすことにもなったのだろうと思います。そして何より、この二人はとても丁寧に一つ一つの作品を作っています。どのシーンを観ても必ずこだわりがあり、なおかつ粗がない。もっとも、今から何十年前に撮られた映画というのは、映画製作の技術が今ほど進歩してはいませんでしたので、全く粗がないといえば嘘になりますが、それでも同年代に撮られた他の映画に比べればその出来映えには雲泥の差があります。まさに映像の精密細工を観ているという感すらします。</P>
<P>したがって、彼ら二人の作品は何度でも飽きることなく鑑賞することができますし、むしろ観れば観るほど新たな発見や感動があります。彼ら以外にもこのような才能を持った監督が出てくれればと願っているのですが、ハリウッドの中で監督としてスターダムに上り詰めるには、単に才能だけではなく、運にも環境にも恵まれなければならないはずですので、今後も彼らのような才能が現れることはなかなかないかも知れません。</P>
<P>一応、参考までに彼ら二人の作品の中で、特にぼくの気に入っている作品を紹介しておきます。</P>
<P align=center><STRONG>ジェームズ・キャメロン</STRONG>監督作品</P>
<P align=center><A href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000MR9AL6?ie=UTF8&amp;tag=ysklivedoorbi-22&amp;linkCode=as2&amp;camp=247&amp;creative=1211&amp;creativeASIN=B000MR9AL6">エイリアン2 完全版</A><IMG style="BORDER-RIGHT: medium none; BORDER-TOP: medium none; MARGIN: 0px; BORDER-LEFT: medium none; BORDER-BOTTOM: medium none" height=1 alt="" src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ysklivedoorbi-22&amp;l=as2&amp;o=9&amp;a=B000MR9AL6" width=1 border=0> <BR><A href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000KQFCIY?ie=UTF8&amp;tag=ysklivedoorbi-22&amp;linkCode=as2&amp;camp=247&amp;creative=1211&amp;creativeASIN=B000KQFCIY">アビス 完全版</A><IMG style="BORDER-RIGHT: medium none; BORDER-TOP: medium none; MARGIN: 0px; BORDER-LEFT: medium none; BORDER-BOTTOM: medium none" height=1 alt="" src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ysklivedoorbi-22&amp;l=as2&amp;o=9&amp;a=B000KQFCIY" width=1 border=0><BR><A href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00006AUVQ?ie=UTF8&amp;tag=ysklivedoorbi-22&amp;linkCode=as2&amp;camp=247&amp;creative=1211&amp;creativeASIN=B00006AUVQ">ターミネーター2</A><IMG style="BORDER-RIGHT: medium none; BORDER-TOP: medium none; MARGIN: 0px; BORDER-LEFT: medium none; BORDER-BOTTOM: medium none" height=1 alt="" src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ysklivedoorbi-22&amp;l=as2&amp;o=9&amp;a=B00006AUVQ" width=1 border=0> <BR><A href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B0000UN4A8?ie=UTF8&amp;tag=ysklivedoorbi-22&amp;linkCode=as2&amp;camp=247&amp;creative=1211&amp;creativeASIN=B0000UN4A8">トゥルーライズ<DTS EDITION></A><IMG style="BORDER-RIGHT: medium none; BORDER-TOP: medium none; MARGIN: 0px; BORDER-LEFT: medium none; BORDER-BOTTOM: medium none" height=1 alt="" src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ysklivedoorbi-22&amp;l=as2&amp;o=9&amp;a=B0000UN4A8" width=1 border=0> <BR><A href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000KQFCHK?ie=UTF8&amp;tag=ysklivedoorbi-22&amp;linkCode=as2&amp;camp=247&amp;creative=1211&amp;creativeASIN=B000KQFCHK">タイタニック</A><IMG style="BORDER-RIGHT: medium none; BORDER-TOP: medium none; MARGIN: 0px; BORDER-LEFT: medium none; BORDER-BOTTOM: medium none" height=1 alt="" src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ysklivedoorbi-22&amp;l=as2&amp;o=9&amp;a=B000KQFCHK" width=1 border=0> </P>
<P align=center><STRONG>ジェームズ・キャメロン</STRONG>プロデュース作品</P>
<P align=center><A href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000E1KMG2?ie=UTF8&amp;tag=ysklivedoorbi-22&amp;linkCode=as2&amp;camp=247&amp;creative=1211&amp;creativeASIN=B000E1KMG2">ハート・ブルー</A><IMG style="BORDER-RIGHT: medium none; BORDER-TOP: medium none; MARGIN: 0px; BORDER-LEFT: medium none; BORDER-BOTTOM: medium none" height=1 alt="" src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ysklivedoorbi-22&amp;l=as2&amp;o=9&amp;a=B000E1KMG2" width=1 border=0> <BR><A href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00005FPMI?ie=UTF8&amp;tag=ysklivedoorbi-22&amp;linkCode=as2&amp;camp=247&amp;creative=1211&amp;creativeASIN=B00005FPMI">ストレンジ・デイズ</A><IMG style="BORDER-RIGHT: medium none; BORDER-TOP: medium none; MARGIN: 0px; BORDER-LEFT: medium none; BORDER-BOTTOM: medium none" height=1 alt="" src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ysklivedoorbi-22&amp;l=as2&amp;o=9&amp;a=B00005FPMI" width=1 border=0> </P>
<P align=center>
<P align=center><STRONG>スタンリー・キューブリック</STRONG>監督作品</P>
<P align=center><A href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000IU4N1Y?ie=UTF8&amp;tag=ysklivedoorbi-22&amp;linkCode=as2&amp;camp=247&amp;creative=1211&amp;creativeASIN=B000IU4N1Y">ロリータ</A><IMG style="BORDER-RIGHT: medium none; BORDER-TOP: medium none; MARGIN: 0px; BORDER-LEFT: medium none; BORDER-BOTTOM: medium none" height=1 alt="" src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ysklivedoorbi-22&amp;l=as2&amp;o=9&amp;a=B000IU4N1Y" width=1 border=0><BR><A href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000IU4MYC?ie=UTF8&amp;tag=ysklivedoorbi-22&amp;linkCode=as2&amp;camp=247&amp;creative=1211&amp;creativeASIN=B000IU4MYC">2001年宇宙の旅</A><IMG style="BORDER-RIGHT: medium none; BORDER-TOP: medium none; MARGIN: 0px; BORDER-LEFT: medium none; BORDER-BOTTOM: medium none" height=1 alt="" src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ysklivedoorbi-22&amp;l=as2&amp;o=9&amp;a=B000IU4MYC" width=1 border=0> <BR><A href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00005MINZ?ie=UTF8&amp;tag=ysklivedoorbi-22&amp;linkCode=as2&amp;camp=247&amp;creative=1211&amp;creativeASIN=B00005MINZ">時計じかけのオレンジ</A><IMG style="BORDER-RIGHT: medium none; BORDER-TOP: medium none; MARGIN: 0px; BORDER-LEFT: medium none; BORDER-BOTTOM: medium none" height=1 alt="" src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ysklivedoorbi-22&amp;l=as2&amp;o=9&amp;a=B00005MINZ" width=1 border=0><BR><A href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000IU4N14?ie=UTF8&amp;tag=ysklivedoorbi-22&amp;linkCode=as2&amp;camp=247&amp;creative=1211&amp;creativeASIN=B000IU4N14">バリー・リンドン</A><IMG style="BORDER-RIGHT: medium none; BORDER-TOP: medium none; MARGIN: 0px; BORDER-LEFT: medium none; BORDER-BOTTOM: medium none" height=1 alt="" src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ysklivedoorbi-22&amp;l=as2&amp;o=9&amp;a=B000IU4N14" width=1 border=0> <BR><A href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00005MINS?ie=UTF8&amp;tag=ysklivedoorbi-22&amp;linkCode=as2&amp;camp=247&amp;creative=1211&amp;creativeASIN=B00005MINS">シャイニング 特別版 コンチネンタル・バージョン</A><IMG style="BORDER-RIGHT: medium none; BORDER-TOP: medium none; MARGIN: 0px; BORDER-LEFT: medium none; BORDER-BOTTOM: medium none" height=1 alt="" src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ysklivedoorbi-22&amp;l=as2&amp;o=9&amp;a=B00005MINS" width=1 border=0><BR><A href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000IU4N0K?ie=UTF8&amp;tag=ysklivedoorbi-22&amp;linkCode=as2&amp;camp=247&amp;creative=1211&amp;creativeASIN=B000IU4N0K">フルメタル・ジャケット</A><IMG style="BORDER-RIGHT: medium none; BORDER-TOP: medium none; MARGIN: 0px; BORDER-LEFT: medium none; BORDER-BOTTOM: medium none" height=1 alt="" src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ysklivedoorbi-22&amp;l=as2&amp;o=9&amp;a=B000IU4N0K" width=1 border=0> </P>
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</item>
<item rdf:about="http://blog.livedoor.jp/ysk_n1/archives/52760865.html">
<title>羅生門【映画＠DVDの旅】</title>
<link>http://blog.livedoor.jp/ysk_n1/archives/52760865.html</link>
<description>芥川龍之介原作の小説薮の中を世界の黒澤明が映画化した作品です。この映画はヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を獲得し、黒澤明の名を世界に知らしめるきっかけともなりました。黒澤明というと、影武者や七人の侍といった時代劇が有名ですが、ぼく個人はどちらかというとこの...</description>
<dc:creator>ysk_n1</dc:creator>
<dc:date>2006-02-15T10:33:20+09:00</dc:date>
<dc:subject>文芸</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[<P><STRONG>芥川龍之介</STRONG>原作の小説<A href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4896840305?ie=UTF8&amp;tag=ysklivedoorbi-22&amp;linkCode=as2&amp;camp=247&amp;creative=1211&amp;creativeASIN=4896840305">薮の中</A><IMG style="BORDER-RIGHT: medium none; BORDER-TOP: medium none; MARGIN: 0px; BORDER-LEFT: medium none; BORDER-BOTTOM: medium none" height=1 alt="" src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ysklivedoorbi-22&amp;l=as2&amp;o=9&amp;a=4896840305" width=1 border=0>を世界の<STRONG>黒澤明</STRONG>が映画化した作品です。この映画はヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を獲得し、<STRONG>黒澤明</STRONG>の名を世界に知らしめるきっかけともなりました。<STRONG>黒澤明</STRONG>というと、<STRONG>影武者</STRONG>や<STRONG>七人の侍</STRONG>といった時代劇が有名ですが、ぼく個人はどちらかというとこの<STRONG>羅生門</STRONG>や<STRONG>生きる</STRONG>といったシリアスなドラマの方が好きです。</P>
<P>この映画はタイトルが地味なせいか、最近では余り多くの人に観られていないようですが、脚本がとても緻密な計算と人間観察力によって作られていますので、見終わった後には重厚な文学作品を読了したかのような圧倒的な気分にさせられます。特にこの映画でひときわ目につくのが、対立する複数の視点から同じ出来事を全く違ったように回想し、真実がどうだったのか観客を混乱させてしまうという手法ですが、これは今でも観ていてとても新鮮で、よくこんな昔にこんな手法が思い付いたものだと心から感心してしまいました。恐らくこのような映画は、他の監督が作ろうとしてもそう簡単に作れるものではないだろうと思います。かつての日本映画界には、本当に優秀な人材がいたのだなとつくづく実感させられました。</P>
<P>最近の映画はとかく表面だけは立派で華々しく、中身の薄っぺらなものが多いように見受けられますが、この<STRONG>羅生門</STRONG>はタイトルこそ地味ながら、内容の濃い味わい深い作品に仕上がっています。芥川龍之介としても、自分の書いた小説をここまで見事な映画にしてもらえば本望ではないでしょうか。</P>
<P>未だに<STRONG>黒澤明</STRONG>の人気は衰えていないので、レンタルショップに行けば、この<STRONG>羅生門</STRONG>も他の<STRONG>黒沢</STRONG>作品に並んできちんと陳列されてあります。文学に興味のある人もない人も、内容の濃い深い映画を観たいという向きにはぜひともお勧めしたい一本です。</P>
<P><A href="http://blog.with2.net/link.php?422247">人気blogランキングへ</A> </P>
<P><A href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00006AUUZ?ie=UTF8&amp;tag=ysklivedoorbi-22&amp;linkCode=as2&amp;camp=247&amp;creative=1211&amp;creativeASIN=B00006AUUZ">羅生門 デラックス版</A><IMG style="BORDER-RIGHT: medium none; BORDER-TOP: medium none; MARGIN: 0px; BORDER-LEFT: medium none; BORDER-BOTTOM: medium none" height=1 alt="" src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ysklivedoorbi-22&amp;l=as2&amp;o=9&amp;a=B00006AUUZ" width=1 border=0></P>
<P></P>
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</item>
<item rdf:about="http://blog.livedoor.jp/ysk_n1/archives/52731000.html">
<title>宇宙戦争【映画＠DVDの旅】</title>
<link>http://blog.livedoor.jp/ysk_n1/archives/52731000.html</link>
<description>スティーブン・スピルバーグ監督によるＳＦ大作映画です。この作品は興行的には成功を収めたものの、評論家からの評価はかなり厳しいものとなったようです。正直なところ、ぼくもこの作品は頂けませんでした。公開直前に大々的に宣伝されていたのと、原作がＨ・Ｇ・ウェルズ...</description>
<dc:creator>ysk_n1</dc:creator>
<dc:date>2006-02-14T02:28:22+09:00</dc:date>
<dc:subject>SF</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[<P><STRONG>スティーブン・スピルバーグ</STRONG>監督によるＳＦ大作映画です。この作品は興行的には成功を収めたものの、評論家からの評価はかなり厳しいものとなったようです。正直なところ、ぼくもこの作品は頂けませんでした。公開直前に大々的に宣伝されていたのと、原作が<STRONG>Ｈ・Ｇ・ウェルズ</STRONG>の小説であるのとで興味を持って観たのですが、敢えてパニック映画的な要素を排除し、ドキュメントタッチに仕上げようとした<STRONG>スピルバーグ</STRONG>の意図がかえって不発に終わったような気がします。</P>
<P><STRONG>スピルバーグ</STRONG>といえば、エンターテイメント映画の巨匠であり、どうすれば観客を楽しませることができるのかを最も心得ている監督の一人だと思うのですが、今回の作品では敢えて自分のポリシーを排除して新たな感覚でこの映画を作っているような気がしました。どこまでもストーリーは暗く陰鬱で、普通ならもっとスリリングに描くだろうシーンも敢えてトーンを抑え、かなり地味な感じの映画に仕上げています。<STRONG>スピルバーグ</STRONG>は９．１１を意識してこの映画を作ったと公言しているそうで、多くの人々の命や人生が破壊されていく悲惨さを前面に出したかったのでしょうが、そればかりを協調しすぎる余り、かえって物語としての面白みに欠けてしまったように思われます。そのためぼくは、途中で何度も退屈になって眠気すら催してしまいました。<STRONG>スピルバーグ</STRONG>にしてはとても珍しいことだと思います。</P>
<P>主役を演じた<STRONG>トム・クルーズ</STRONG>もいまいちパッとせず、彼をこの作品にわざわざ起用した監督の意図もよく分かりませんでした。<STRONG>トム・クルーズ</STRONG>のルックスは低階層の労働者役には不釣り合いですし、荒々しい性格の持ち主を演じることにも余り似合わない気がしました。いつものトム・クルーズらしくない<STRONG>トム・クルーズ</STRONG>を押し出し、観客をあっと言わせるのが監督の狙いだったのかも知れませんが、残念ながら、その意図も不発に終わったとしか言いようがない気がします。</P>
<P>また、あっけない物語の終わり方にも納得がいきませんでした。原作通りに描いた結果こうなったわけですから、仕方がないといえば仕方がないのでしょうが、せっかく大金を使って映画を作るわけですから、原作とは違う形でもっともっと面白いストーリーに練り直すべきだったと思います。</P>
<P>このようないかにも娯楽作品だと思われる映画では、暗く陰惨な雰囲気を作り上げ、逆に<STRONG>シンドラーのリスト</STRONG>や<STRONG><A href="http://ysk.livedoor.biz/archives/52525780.html" target=_top>プライベートライアン</A></STRONG>のような戦争映画ではお涙頂戴の映画を作る。こんなスピルバーグの意図がぼくにはよく理解できません。もっとも、<STRONG>スピルバーグ</STRONG>作品と名のつく映画のほとんどは<STRONG>スピルバーグ</STRONG>本人が制作にほとんどタッチしていないという噂もよく耳にしますので、この<STRONG>宇宙戦争</STRONG>もどこまで<STRONG>スピルバーグ</STRONG>が製作に関わったのかはよく分かりません。ただ、彼のような大御所にはその名に相応しい秀逸な作品をもっともっと世に送り出しほしいものだと思います。</P>
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<P><A href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00067HDWU?ie=UTF8&amp;tag=ysklivedoorbi-22&amp;linkCode=as2&amp;camp=247&amp;creative=1211&amp;creativeASIN=B00067HDWU">宇宙戦争 スペシャル・コレクターズ・エディション</A><IMG style="BORDER-RIGHT: medium none; BORDER-TOP: medium none; MARGIN: 0px; BORDER-LEFT: medium none; BORDER-BOTTOM: medium none" height=1 alt="" src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ysklivedoorbi-22&amp;l=as2&amp;o=9&amp;a=B00067HDWU" width=1 border=0> </P>
<P></P>
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</item>
<item rdf:about="http://blog.livedoor.jp/ysk_n1/archives/52759859.html">
<title>スピード【映画＠DVDの旅】</title>
<link>http://blog.livedoor.jp/ysk_n1/archives/52759859.html</link>
<description>ヤン・デ・ボン監督が初めてメガホンをとった作品です。この映画は公開当時かなり話題になりましたし、テレビでも度々放映されてきましたので、知らない方はほとんどいらっしゃらないのではないでしょうか。ぼくもこの映画は色んな場面で何度も観ることになりました。別に自...</description>
<dc:creator>ysk_n1</dc:creator>
<dc:date>2006-02-13T09:02:08+09:00</dc:date>
<dc:subject>アクション</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[<P><STRONG>ヤン・デ・ボン</STRONG>監督が初めてメガホンをとった作品です。この映画は公開当時かなり話題になりましたし、テレビでも度々放映されてきましたので、知らない方はほとんどいらっしゃらないのではないでしょうか。ぼくもこの映画は色んな場面で何度も観ることになりました。別に自分から好んで観たわけではないのですが、誰も彼もがレンタルショップでビデオやＤＶＤを借りて観ていたものですから、いつの間にか自然と何度も観ることになってしまったのです。</P>
<P>この作品は脚本がとても秀逸で、それまでにない新たなアクション映画を開拓してくれたと言っても過言ではないでしょう。初めてメガホンを撮った<STRONG>ヤン・デ・ボン</STRONG>監督も、初の監督作品だったということもあってか、かなり気合いを入れて作っているように見受けられます。この監督はもともと<STRONG><A href="http://ysk.livedoor.biz/archives/52134199.html" target=_top>ダイ・ハード</A></STRONG>や<STRONG>氷の微笑</STRONG>などで撮影監督を務めていた人なので、特にカメラワークには徹底的にこだわっているように感じました。俳優たちよりもカメラがよく動き回るので、観ている我々まで俳優たちと共に悪者と戦っているような感覚に陥ってしまうほどです。スリル溢れる映画のことをよくジェットコースター・ムービーなどと呼称しますが、この映画こそまさにその名に相応しい映画だと言っていいでしょう。</P>
<P><STRONG>キアヌ・リーブス</STRONG>も、それまでに類のない好青年タイプのヒーローを演じ、多くのファンを獲得することになりました。この映画の中で彼は髪を短くカットしていましたが、これはキアヌ自らの発案だそうで、監督に何の断りもなく撮影当日にいきなりショートカットになって現れたそうです。監督としては、ストレート・ヘアのいつもの爽やかな<STRONG>キアヌ・リーブス</STRONG>を前面に出したかったのでしょうが、<STRONG>キアヌ</STRONG>としてはいつもの女々しい雰囲気を消し、完全にワイルドなヒーローになりきりたかったのでしょう。彼がこの映画の中で始終ガムを噛んでいたのも彼自身の発案だそうで、どこまでも男らしさを前面に出したかった彼の気持ちが窺い知れます。ぼく個人としては、ガムを噛むのは余計だったと思いますが。</P>
<P><STRONG>デニス・ホッパー</STRONG>の演技も秀逸で、冷静で知能的、かつ心の奥底にただならぬ想いを抱えている男を見事に演じきっていました。やはり名優というのは、どんな役をやらせても様になるものだとつくづく実感したものです。</P>
<P>このように<STRONG>スピード</STRONG>は何から何まで揃った映画だと思うのですが、敢えて一つだけ言わせてもらうなら、最後の地下鉄のシーンは余計だったのではないかという気がしないでもありません。地下鉄に乗り換えず、最後までバスのシーンで貫き通した方が、話にももっとまとまりが出てきたのではないかと思うからです。そのため、もしやこの地下鉄のシーンは、バスのシーンだけでは話がもたず、単なる時間稼ぎのシーンだったのではないかという妙な詮索さえしてしまいました。</P>
<P>この映画の続編である<STRONG>スピード２</STRONG>は、興行成績もふるわず、ラジー賞の最低続編賞を獲ったそうですが、<STRONG>キアヌ・リーブス</STRONG>が降板していなければ、この作品もこんな結果にはならなかったのではないかという気がします。ヒーロー役も様にならず、<STRONG>サンドラ・ブロック</STRONG>を主役格にしてしまったのが、この作品を少し間の抜けたものにしてしまったように思われるからです。</P>
<P><A href="http://blog.with2.net/link.php?422247">人気blogランキングへ</A> </P><A href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000KQFBVW?ie=UTF8&amp;tag=ysklivedoorbi-22&amp;linkCode=as2&amp;camp=247&amp;creative=1211&amp;creativeASIN=B000KQFBVW">スピード</A><IMG style="BORDER-RIGHT: medium none; BORDER-TOP: medium none; MARGIN: 0px; BORDER-LEFT: medium none; BORDER-BOTTOM: medium none" height=1 alt="" src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ysklivedoorbi-22&amp;l=as2&amp;o=9&amp;a=B000KQFBVW" width=1 border=0> 
<P></P>
]]></content:encoded>
</item>
<item rdf:about="http://blog.livedoor.jp/ysk_n1/archives/52551420.html">
<title>タイタニック【映画＠DVDの旅】</title>
<link>http://blog.livedoor.jp/ysk_n1/archives/52551420.html</link>
<description>押しも押されぬ大人気作となったタイタニックです。このタイタニックが達成した全世界興行収入18億3000万ドルという記録は未だに破られておらず、いかにこの作品が物凄い大ヒットを記録したかがよく分かります。
この映画はぼくが最も尊敬するジェームズ・キャメロン監督に...</description>
<dc:creator>ysk_n1</dc:creator>
<dc:date>2006-02-12T03:56:13+09:00</dc:date>
<dc:subject>ドラマ</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[<P>押しも押されぬ大人気作となった<STRONG>タイタニック</STRONG>です。この<STRONG>タイタニック</STRONG>が達成した全世界興行収入18億3000万ドルという記録は未だに破られておらず、いかにこの作品が物凄い大ヒットを記録したかがよく分かります。</P>
<P>この映画はぼくが最も尊敬する<STRONG><A href="http://ysk.livedoor.biz/archives/52252070.html" target=_top>ジェームズ・キャメロン</A></STRONG>監督によって製作されました。この映画が素晴らしかったのは、脚本はもちろんのこと、そのリアリティ溢れるセットやＣＧでしょう。<STRONG>ジェームズ・キャメロン</STRONG>は、それまで<STRONG><A href="http://ysk.livedoor.biz/archives/52411437.html" target=_top>アビス</A></STRONG>や<STRONG>ターミネーター</STRONG>といったＳＦ作品を多数手がけてきましたが、どの作品のセットにも娯楽映画らしからぬ徹底したこだわりぶりを見せてきました。映画で初めてＣＧを使用したのもこの<STRONG>ジェームズ・キャメロン</STRONG>で、映画のリアリティを追求する余り、結果的にＣＧなるものを開発するしかなかったのでしょう。そんな彼らしいセットへのこだわりがこの<STRONG>タイタニック</STRONG>の中にも随所に表れていて、それが感動的な物語をより効果的に盛り上げていたように思います。最初に映画館でこの映画を観たときには、その余りのリアリティに圧倒され、背筋が凍り付いてしまったほどでした。</P>
<P>しかし、この作品がこれほどのヒットを飛ばすとは当初は誰も予想してはいませんでした。むしろ、制作費はべらぼうに嵩み、映画の上映時間も三時間にも及ぶ長大なものとなってしまったため、大方の業界人たちがマ<STRONG>イケル・チミノ</STRONG>監督の<STRONG>天国の門</STRONG>のような大失敗に終わるだろうと見ていたのです。（この<STRONG>天国の門</STRONG>の興行成績は3,484,331ドルでしたが、約4000万ドルもの赤字を出し、制作会社ユナイテッド・アーティスツは倒産に追い込まれ、一時期ギネスブックに「史上最悪の赤字を出した映画」として掲載されたそうです。）しかし<STRONG>ジェームズ・キャメロン</STRONG>はそんな冷たい風評にさらされながらも、情熱をもってこの映画の製作に取り組みつづけました。驚くべきことに、スポンサーからの出資で賄いきれなかった制作費を、自ら捻出してまでして映画の完成にこぎつけたそうです。</P>
<P>もちろん、いかに強い情熱をもって努力したとしても、確固たる才能と実力がなければ成功はなかなか難しいものですが、果たしてこの<STRONG>ジェームズ・キャメロン</STRONG>は映画史上に燦然と輝く偉大な功績を残しました。この映画が公開された当時、アメリカではもはや社会現象にまでなり、ニューズウィーク誌でも毎週のように特集が組まれていたほどです。この状況には、昔からの<STRONG>ジェームズ・キャメロン</STRONG>のファンであったぼくは心の底から飛び上がって喜んだものでした。</P>
<P>この映画は1998年のアカデミー賞において最多タイの、作品賞、監督賞、撮影賞、主題歌賞、音楽賞、衣裳デザイン賞、視覚効果賞、音響効果賞、音響賞、編集賞の11部門で受賞しました。しかし、残念なことに、この映画に出演した俳優、女優たちは一人として主演賞や助演賞を得ることはできませんでした。その点だけが<STRONG>ジェームズ・キャメロン</STRONG>のいつものネックで、もともと根っからの理系人間である彼には、人間そのものを表現する能力が若干弱いのかも知れません。</P>
<P>一応、この映画で主演を演じていた<STRONG>レオナルド・ディカプリオ</STRONG>も一躍、時代の寵児へとのしあがりましたが、その後の出演作はどれも余りパッとせず、興行成績もふるいませんでした。彼が<STRONG>ギルハギート・グレイプ</STRONG>という映画で見せたような秀逸な演技はどこに行ってしまったのでしょうか。やはり幼い頃にこのような大成功を収めてしまうと、どうしても心の緊張が緩み、向上心がなくなってしまうものなのでしょうか。考えてみると、同じ<STRONG>ジェームズ・キャメロン</STRONG>監督作の<STRONG><A href="http://ysk.livedoor.biz/archives/52182764.html" target=_top>ターミネーター２</A></STRONG>で子役を演じた<STRONG>エドワード・ファーロング</STRONG>もその後は大したオファーもなく、麻薬漬けの堕落した人生を歩むようになってしまったそうですが、そういう意味で、この<STRONG>ジェームズ・キャメロン</STRONG>はとても罪作りな監督かも知れません。</P>
<P>話が少し脇に逸れてしまいましたが、ぼく自身もこの<STRONG>タイタニック</STRONG>は星の数ほどある映画の中でも最高と言ってもいい素晴らしい作品だと思っています。多分、こんなに完成度の高い映画は一生の間に一本出るかでないかというところでしょう。この映画を見て一度目が肥えてしまうと、他のどの映画を見ても物足りない気がしてしまうぐらいです。こんな映画に一生の間に巡り会えただけでも本当に素晴らしい体験だったと思いますし、それこそ最後にジャックがローズに言い残したように感謝の気持ちでいっぱいだという思いです。</P>
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<P></P>
]]></content:encoded>
</item>
<item rdf:about="http://blog.livedoor.jp/ysk_n1/archives/52539777.html">
<title>パーフェクト・ワールド【映画＠DVDの旅】</title>
<link>http://blog.livedoor.jp/ysk_n1/archives/52539777.html</link>
<description>このパーフェクト・ワールドという作品は妙に心に残る映画です。この作品はクリント・イーストウッドが監督を務めていて、彼の作品にしては少し荒削りで完成度もそれほど高くはないのですが、ストーリーの素晴らしさがそんな欠点をほとんど覆い隠しているように思いました。...</description>
<dc:creator>ysk_n1</dc:creator>
<dc:date>2006-02-11T20:26:33+09:00</dc:date>
<dc:subject>ドラマ</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[<P>この<STRONG>パーフェクト・ワールド</STRONG>という作品は妙に心に残る映画です。この作品は<STRONG>クリント・イーストウッド</STRONG>が監督を務めていて、彼の作品にしては少し荒削りで完成度もそれほど高くはないのですが、ストーリーの素晴らしさがそんな欠点をほとんど覆い隠しているように思いました。</P>
<P>この作品で最もぼくが頂けなかったのは、主人公を演じた<STRONG>ケビン・コスナー</STRONG>の演技でした。彼は<STRONG>ダンス・ウィズ・ウルブス</STRONG>でブレイクしたせいか、その後やたらとワイルドな役柄ばかりを演じるようになりましたが、彼には元々そんなワイルドな役は似合わないような気がするのです。彼の容姿はそれほど野性的な感じではありませんし、むしろ育ちの良い坊ちゃんという感じがします。もっとも、これはぼくの個人的な主観に過ぎないのかも知れませんが、現にこの<STRONG>パーフェクト・ワールド</STRONG>の中で脱獄犯という役を演じている<STRONG>ケビン・コスナー</STRONG>は、どこからどう見てもミスキャストのように思えてなりませんでした。いっそのこと、脱獄犯は<STRONG>クリント・イーストウッド</STRONG>自身が演じて、<STRONG>ケビン・コスナー</STRONG>はその脱獄犯を追う刑事の役をやった方が良かったのではないかと思います。</P>
<P><STRONG>ケビン・コスナー</STRONG>は悪者になりきれておらず、その悪い本性を剥き出しにするシーンも、なんだか妙に不自然で全く恐ろしさが伝わってきませんでした。彼が乱暴に暴れたとしても、単に酒に酔った酔いどれが暴れているぐらいにしか見えず、凶暴な殺人犯のようには見えないのです。そのため、悪人が善良な心を取り戻していくというストーリーもリアリティがなく、どこか白々しいものすら感じてしまったほどです。とはいえ、脚本そのものがとてもよくできていますので、結局、最後まで興味津々と観てしまいましたし、最後の感動的なシーンには心から拍手を送っていました。</P>
<P><STRONG>クリント・イーストウッド</STRONG>は、この作品を作る前に<STRONG>許されざる者</STRONG>という映画を作り、アカデミー作品賞と監督賞を獲得したのですが、そんな凄腕を持った監督にしては少し間の抜けた映画だと思いました。しかし、そんなぎこちなさがかえってこの映画に妙な親しみを感じさせる要因にもなっているような気がします。小難しいことは抜きにして、映画に静かな感動を求めているという方にはお勧めできる一本かも知れません。</P>
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<P><A href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000HCPVHI?ie=UTF8&amp;tag=ysklivedoorbi-22&amp;linkCode=as2&amp;camp=247&amp;creative=1211&amp;creativeASIN=B000HCPVHI">パーフェクト ワールド</A><IMG style="BORDER-RIGHT: medium none; BORDER-TOP: medium none; MARGIN: 0px; BORDER-LEFT: medium none; BORDER-BOTTOM: medium none" height=1 alt="" src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ysklivedoorbi-22&amp;l=as2&amp;o=9&amp;a=B000HCPVHI" width=1 border=0></IFRAME></P>
]]></content:encoded>
</item>
<item rdf:about="http://blog.livedoor.jp/ysk_n1/archives/52525780.html">
<title>プライベート・ライアン【映画＠DVDの旅】</title>
<link>http://blog.livedoor.jp/ysk_n1/archives/52525780.html</link>
<description>言わずと知れたスティーブン・スピルバーグの戦争映画の大作です。この映画で先ず目を惹くのが、冒頭二十分のオマハ・ビーチにおける上陸作戦でしょう。この余りにリアルな戦闘シーンには、映画でありながらも余りの恐ろしさに足ががくがくと震えてしまったほどです。これま...</description>
<dc:creator>ysk_n1</dc:creator>
<dc:date>2006-02-10T01:55:07+09:00</dc:date>
<dc:subject>戦争</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[<P align=left>言わずと知れた<STRONG>スティーブン・スピルバーグ</STRONG>の戦争映画の大作です。この映画で先ず目を惹くのが、冒頭二十分のオマハ・ビーチにおける上陸作戦でしょう。この余りにリアルな戦闘シーンには、映画でありながらも余りの恐ろしさに足ががくがくと震えてしまったほどです。これまでぼくは、かなり数多くの戦争映画を観てきたつもりでしたが、このシーンを観て初めて心の底から戦争の恐ろさというものを実感したものでした。あんな過酷な状況の中で、どこにも逃げることができず、ただひたすら前進していかなければならなかった兵士たちが、どれほど心細い思いをしたかと思うと、ただただ同情してしまうばかりです。きっと彼らの多くが、どうして自分がこんな場所で戦わなければならないのかと思って、心の中でその不条理を嘆いていたに違いありません。</P>
<P>しかしぼくは、この<STRONG>プライベート・ライアン</STRONG>はこの冒頭の戦闘シーンに感銘を受けただけで、後のことは余り印象に残りませんでした。この映画を実際にあった話だと誤解されている人も多いようですが、この映画はただの作り話ですし、たった一人の兵士を守るために何人もの兵士が死んでいくという設定もリアリティがなくて興ざめしてしまいました。スピルバーグはよくこういった無理な設定を作り上げて、観客を無理やり感動させ、泣かせようとようとすることがありますが、戦争映画を作る際にはそんなことは一切やめて、もっと現実味に溢れるどろどろした世界観を作り上げていくべきではないかと思うのです。</P>
<P>ドイツ軍の装備などにはかなりのこだわって時代考証を行い、ドイツ軍マニアには熱狂的に歓迎されたようですが、このスピルバーグお得意の泣かせ方はぼくには受け入れがたいものがあります。<STRONG>スピルバーグ</STRONG>は今でもダントツの人気監督として君臨しつづけていますが、彼には<A href="http://ysk.livedoor.biz/archives/52413152.html" target=_top><STRONG>フルメタル・ジャケット</STRONG></A>を作った<STRONG><A href="http://ysk.livedoor.biz/archives/52251891.html" target=_top>スタンリー・キューブリック</A></STRONG>のように徹底的に現実を描こうとする野心が余り感じられず、むしろ観客を泣かせよう、感動させようとばかり仕向けているのが目について、どうしてもぼくは彼の映画の世界にどっぷりと浸ることができないのです。</P>
<P>また、<STRONG>スピルバーグ</STRONG>の映画の中で演じている俳優たちもとかく紋切り型の芝居ばかりするので辟易させられてしまいます。やはり<STRONG>スピルバーグ</STRONG>はこのようなシリアスな映画で勝負するよりも、エンターテイメントの映画で勝負する方がずっと向いていると思います。エンターテイメントならば、話がどんなに嘘くさくても面白ければいいわけですし、泣ければいいわけですが、このようなシリアスな映画を作る場合には、それだけでは不十分で、きれい事は一切抜きにしてでも、この世の闇の部分を闇らしく描く眼力が必要になってきます。しかしスピルバーグには、いまひとつその力が欠けているように思えてなりません。</P>
<P>そのため、この<STRONG>プライベート・ライアン</STRONG>も手放しで評価することはできませんでした。戦争映画というものには涙や感動はいりません。ただただ戦争の恐怖だけを忠実に描いてほしいものです。そうすることで、戦争というものが美化されることなく、この世にあってはならない唾棄すべきものとして多くの人々に知らしめることができると思うからです。もしこの映画の中で冒頭二十分の戦闘シーンがなければ、この映画がぼくの印象に残ることはなかっただろうと思います。</P>
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<P align=left></P>
]]></content:encoded>
</item>
<item rdf:about="http://blog.livedoor.jp/ysk_n1/archives/52524912.html">
<title>マルサの女【映画＠DVDの旅】</title>
<link>http://blog.livedoor.jp/ysk_n1/archives/52524912.html</link>
<description>ここ数年間というもの、日本映画はずっと下火の状態が続いてきました。最近になって少しずつ興行成績も伸びはじめ、昨年は日本国内では洋画よりも邦画の方が売り上げが良かったそうですが、ここに辿り着くまでには相当な年月がかかってしまいました。実はこのぼく自身、この...</description>
<dc:creator>ysk_n1</dc:creator>
<dc:date>2006-02-09T01:12:56+09:00</dc:date>
<dc:subject>ドラマ</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[<P>ここ数年間というもの、日本映画はずっと下火の状態が続いてきました。最近になって少しずつ興行成績も伸びはじめ、昨年は日本国内では洋画よりも邦画の方が売り上げが良かったそうですが、ここに辿り着くまでには相当な年月がかかってしまいました。実はこのぼく自身、この数年間は日本映画にほとんど無頓着で、<STRONG>黒澤明</STRONG>や<STRONG>溝口健二</STRONG>といった白黒時代の監督の作ったものを観ることはあっても、最近の監督の作った映画にはほとんど見向きもしませんでした。</P>
<P>そんな中、唯一、ぼくが興味を持っていたのが<STRONG><A href="http://ysk.livedoor.biz/archives/52526559.html" target=_top>伊丹十三</A></STRONG>監督でした。彼が<STRONG>お葬式</STRONG>という映画でデビューしたとき、その余りに緻密な人間観察力に驚き、俳優たちのリアルな演技力に圧倒されたのを覚えています。<STRONG>お葬式</STRONG>なんて題名もなんだか少し嫌な感じがしましたし、どうせ下らない映画だろうと思って最初は興味も湧かなかったのですが、実際に観たときには、監督の溢れんばかりの才能に敬服の念さえ抱かずにはいられませんでした。</P>
<P>そんな<STRONG>伊丹十三</STRONG>監督の出世作がこの<STRONG>マルサの女</STRONG>です。この映画で<STRONG>伊丹十三</STRONG>監督はヒットメーカーとしての地位を築き上げ、その後も<STRONG>マルサの女２</STRONG>や<STRONG>ミンボーの女</STRONG>などでどんどん知名度を上げていきました。彼の数ある作品の中で、ぼくが最も気に入っているのがこの<STRONG>マルサの女</STRONG>と<STRONG>マルサの女２</STRONG>です。<STRONG>伊丹十三</STRONG>はどの作品もコミカルタッチに仕上げていますが、沢山の作品を出していくに連れて、人間の描写が少しずつ荒くなり、最後にはほとんど漫画のようになってしまうのですが、この<STRONG>マルサの女</STRONG>と<STRONG>マルサの女２</STRONG>では、どの登場人物もとてもリアルに描かれていて、誰を見ても現実にどこかにいそうな人たちばかりです。他の映画ではそんなにパッとしなかった俳優も、ひとたび<STRONG>伊丹十三監督</STRONG>の下で演じると、存在感溢れる名優に早変わりしてしまうのです。</P>
<P><STRONG>伊丹十三</STRONG>監督は、大手の映画会社の下で映画を製作したわけではなく、自らが事業主となって映画を製作しはじめました。これをインディペンデンス系の監督と言われるのですが、当時はこのようなインディペンス系の監督は数が限られていましたし、ましてその名が売れる監督も余りいませんでした。大手の映画会社に比べれば、その資金力も限られているわけですから当然といえば当然なのですが、この<STRONG>伊丹十三</STRONG>監督はそんな過去のジンクスを吹き飛ばして、一躍売れっ子の監督となったのですから、やはり相当な才能があったということは疑いのないことでしょう。</P>
<P>日本の俳優の演技はとかく嘘くさくて、子供の学芸会でも見ているような気分にさせられることが多々ありますが、<STRONG>伊丹十三</STRONG>監督はどの俳優たちにも下手な演技を許しません。<STRONG>マルサの女</STRONG>には<A href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000A1EESS?ie=UTF8&amp;tag=ysklivedoorbi-22&amp;linkCode=as2&amp;camp=247&amp;creative=1211&amp;creativeASIN=B000A1EESS">マルサの女をマルサする〈周防正行監督作品〉</A><IMG style="BORDER-RIGHT: medium none; BORDER-TOP: medium none; MARGIN: 0px; BORDER-LEFT: medium none; BORDER-BOTTOM: medium none" height=1 alt="" src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ysklivedoorbi-22&amp;l=as2&amp;o=9&amp;a=B000A1EESS" width=1 border=0>、および<A href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000A1EET2?ie=UTF8&amp;tag=ysklivedoorbi-22&amp;linkCode=as2&amp;camp=247&amp;creative=1211&amp;creativeASIN=B000A1EET2">マルサの女2をマルサする〈周防正行監督作品〉</A><IMG style="BORDER-RIGHT: medium none; BORDER-TOP: medium none; MARGIN: 0px; BORDER-LEFT: medium none; BORDER-BOTTOM: medium none" height=1 alt="" src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ysklivedoorbi-22&amp;l=as2&amp;o=9&amp;a=B000A1EET2" width=1 border=0>というメイキングビデオがあって、それを見れば分かることですが、<STRONG>伊丹十三</STRONG>はどんな些細なシーンでもリアルな演技ができるまで俳優たちに何度でも繰り返し演じさせています。その徹底ぶりがどのシーンにも如実に現れていて、俳優たちのその迫真の演技は見ている我々に息つく暇も与えてはくれません。特にぼくの印象に残っているのは、<STRONG>マルサの女</STRONG>の<STRONG>伊藤四郎</STRONG>、<STRONG>マルサの女２</STRONG>の<STRONG>三國連太郎</STRONG>です。<STRONG>伊藤四郎</STRONG>はＩＱサプリなんて番組の司会者なんかやっていないで、もっともっと芝居をやっていた方がいいのではないか……というのがぼくの率直な意見です。</P>
<P>残念ながら、皆さんもご存じの通り、<STRONG>伊丹十三</STRONG>監督はもう既にこの世にはいません。一世を風靡した映画監督がいなくなるというのは、映画好きのぼくみたいな人間にはとても寂しい限りですが、今後も彼のような才能溢れる監督が誕生してくれることを願うばかりです。</P><A href="http://blog.with2.net/link.php?422247">人気blogランキングへ</A> 
<P><A href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B0009VEBSM?ie=UTF8&amp;tag=ysklivedoorbi-22&amp;linkCode=as2&amp;camp=247&amp;creative=1211&amp;creativeASIN=B0009VEBSM">伊丹十三DVDコレクション マルサの女 コレクターズセット (初回限定生産)</A><IMG style="BORDER-RIGHT: medium none; BORDER-TOP: medium none; MARGIN: 0px; BORDER-LEFT: medium none; BORDER-BOTTOM: medium none" height=1 alt="" src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ysklivedoorbi-22&amp;l=as2&amp;o=9&amp;a=B0009VEBSM" width=1 border=0></P>
<P></P>
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<item rdf:about="http://blog.livedoor.jp/ysk_n1/archives/52477996.html">
<title>シカゴ【映画＠DVDの旅】</title>
<link>http://blog.livedoor.jp/ysk_n1/archives/52477996.html</link>
<description>なんという圧倒的な映画だろう。このシカゴを見終えたとき、心の中でただただそう叫んでいました。ぼくは元々ミュージカル映画には余り興味がありませんでしたし、この映画を観る前から大方のあらすじも知っていたのですが、この作品全体に流れるボルテージの余りの高さ故に...</description>
<dc:creator>ysk_n1</dc:creator>
<dc:date>2006-02-08T06:40:17+09:00</dc:date>
<dc:subject>ミュージカル</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[<P>なんという圧倒的な映画だろう。この<STRONG>シカゴ</STRONG>を見終えたとき、心の中でただただそう叫んでいました。ぼくは元々ミュージカル映画には余り興味がありませんでしたし、この映画を観る前から大方のあらすじも知っていたのですが、この作品全体に流れるボルテージの余りの高さ故に、最初から最後まで目を釘付けにして観てしまいました。これほど強力なパワーを持った映画は、この先もなかなかそう簡単に現れるものではないでしょう。</P>
<P>この<STRONG>シカゴ</STRONG>はこれまでのミュージカル映画とは明らかに一線を画しています。ごく普通のドラマとして話が進行していくのと同時に、ミュージカルの舞台も並行して演じられていくのです。全く同じストーリーを、ドラマの中でもミュージカルの中でも演じていくわけです。そのため我々観客は、ドラマとミュージカルの二つを同時に観ることができるわけで、なんだかとても得したような気分になれます。二枚分のチケット代を支払わなければ、なんだか少し申し訳ない気分になってくるぐらいです。</P>
<P>ぼくが個人的に関心を持ったのは、駄目亭主役を演じた<STRONG>ジョン・Ｃ・ライリー</STRONG>でした。この人はこれまでにも様々な映画の中で脇役として大活躍してきましたが、この映画の中でもまた駄目亭主として素晴らしい名脇役ぶりを披露してくれています。彼のお陰で、ロキシーやビリーといった華やかな登場人物がより華々しく煌びやかに見えたことは確かでしょう。しかも、<STRONG>ジョン・Ｃ・ライリー</STRONG>がこんなに歌がうまいとは知らず、本当にびっくりしました。率直に言って、主演の<STRONG>リチャード・ギア</STRONG>よりもずっと上手かったような気がします。</P>
<P>実を言うと、この映画を観る直前、ぼくは<STRONG>有頂天ホテル</STRONG>を観て途中でつまらなくなってやめてしまったため、奇しくも<STRONG>有頂天ホテル</STRONG>とこの<STRONG>シカゴ</STRONG>とを比較して観る形になってしまいました。その結果、ハリウッド映画と日本映画の実力の差をまざまざと見せつけられたような気がして、なんだか少し神妙な気持ちになったものです。その違いを一言で言えば、日本映画は監督の力と感性だけに頼って作られているという感がありますが、ハリウッドは監督だけではなく、多くの人たちの才能と力が結集して作られているという感じがしたということでしょう。サッカーなどの団体競技でも、選手の心が一つになったときに素晴らしいプレーができるとよく言われますが、恐らくそれは芸術の世界でも同じで、この映画の製作に関わった全ての人たちが心を一つにして仕事に取り組んだのではないかという気がしました。</P>
<P>やはり映画というのはこうでなければと思いました。人の心を豊かにしてくれる芸術こそ真の芸術なのです。この映画を観て改めてそう実感させられた次第です。</P>
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<P></P>
]]></content:encoded>
</item>
<item rdf:about="http://blog.livedoor.jp/ysk_n1/archives/52465508.html">
<title>タブロイド【映画＠DVDの旅】</title>
<link>http://blog.livedoor.jp/ysk_n1/archives/52465508.html</link>
<description>このタブロイドという作品はてっきりハリウッド映画だと思っていたのですが、実はエクアドルで製作された映画だと知ってとても驚きました。エクアドルというのは映画製作のレベルがこれほど高い国なのでしょうか。それとも、この映画だけがたまたま突出して優れているだけな...</description>
<dc:creator>ysk_n1</dc:creator>
<dc:date>2006-02-07T19:49:17+09:00</dc:date>
<dc:subject>ドラマ</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[<P>この<STRONG>タブロイド</STRONG>という作品はてっきりハリウッド映画だと思っていたのですが、実はエクアドルで製作された映画だと知ってとても驚きました。エクアドルというのは映画製作のレベルがこれほど高い国なのでしょうか。それとも、この映画だけがたまたま突出して優れているだけなのでしょうか。そう言えば、今話題になっている<STRONG>バベル</STRONG>の監督もメキシコ出身だそうで、もしかしたら南米は知られざる才能の宝庫なのかも知れません。</P>
<P>この映画では先ず最初に治安が悪く、人々の生活も貧しいという国の実情が伝えられています。その臨場感は抜群で、映画を観ているだけなのに、本当に南米に行ったような気分にさせられます。また、話の内容は至ってシンプルなのですが、そのシンプルさが逆に新鮮で、無駄のない潔い作り方にはむしろ感心させられてしまいます。しかも、最後まで緊張感が絶えず持続し、決して観る人を飽きさせることはありません。</P>
<P>俳優たちの演技にもとても感心しました。特に「モンスター」と称する犯罪者を演じた男性の演技は秀逸でした。彼は心の中に大きな混乱を抱えて生きていますが、普段は決してその混乱を表に出すことはありません。したがって、俳優もその混乱を大袈裟に演じてはいけないし、抑制された中でそれを演じなければならないのですが、この俳優はその役柄を見事に演じきっています。まさに目だけで全てを語っているのです。そのため我々観客は、いつしか彼が演技をしていることも忘れて、彼の心の中にある苦悩を汲み取ろうとします。そして、汲み取ろうとしてなかなか汲み取れないジレンマに陥ってしまうのです。</P>
<P>これは本当に思いかげない名作でした。最後まで飽きることなく、緊張を緩めることなく観られる映画です。少し地味な作品ではありますが、ハリウッドの派手な映画に少し飽き飽きしている向きにはお勧めできる映画ではないかと思います。</P>
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<P></P>
]]></content:encoded>
</item>
<item rdf:about="http://blog.livedoor.jp/ysk_n1/archives/52458128.html">
<title>イーオン・フラックス【映画＠DVDの旅】</title>
<link>http://blog.livedoor.jp/ysk_n1/archives/52458128.html</link>
<description>シャーリーズ・セロン主演の近未来ＳＦ映画です。一応、カルト的な人気を誇ると言われているコミックの映画化作品だとのことで期待して見たのですが、正直なところ、ぼくの趣味には合わない映画でした。
先ず最初に違和感を感じたのが、シャーリーズ・セロンの演じるアクシ...</description>
<dc:creator>ysk_n1</dc:creator>
<dc:date>2006-02-06T13:12:24+09:00</dc:date>
<dc:subject>SF</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[<P><STRONG>シャーリーズ・セロン</STRONG>主演の近未来ＳＦ映画です。一応、カルト的な人気を誇ると言われている<STRONG>コミック</STRONG>の映画化作品だとのことで期待して見たのですが、正直なところ、ぼくの趣味には合わない映画でした。</P>
<P>先ず最初に違和感を感じたのが、<STRONG>シャーリーズ・セロン</STRONG>の演じるアクションシーンでした。少し前に<STRONG>マトリックス</STRONG>という映画が大流行しましたが、あの映画に出てくる俳優たちは何ヶ月にも渡って武術の指導を受け、アクションシーンも編集でごまかすことなく、ほとんどのシーンをワンカットで撮影していました。そのため、アクション・シーンにはかなりの迫力がありましたし、大きな話題にもなりました。一方、この<STRONG>イーオン・フラックス</STRONG>ではほとんどのアクションシーンが編集でごまかされていますので、<STRONG>マトリックス</STRONG>で目が肥えてしまったぼくみたいな人間には、どこか物足りなく感じて仕方がありませんでした。こんなことなら、何も<STRONG>シャーリーズ・セロン</STRONG>ではなく、誰か他にきちんとアクションシーンをこなせる人に主役を任せた方が良かったのではないでしょうか。</P>
<P>また、近未来を思わせるセットにも様々な場面で違和感を持ちました。近未来を舞台にした映画というのは、当然、未来を思わせるセットをデザインしなければならないわけですが、今現在では未来的に見えるデザインも、十年後、二十年後には古くさく感じられるということが多々あります。そのいい例が<STRONG><A href="http://ysk.livedoor.biz/archives/52304511.html" target=_top>リドリー・スコット</A></STRONG>監督の<STRONG>ブレード・ランナー</STRONG>です。この映画が公開された当時は、恐らくほとんどの人がこんな未来があってもおかしくないと思って観ていたに違いありませんが、今改めてこの映画を見てみると、この中に出てくるどのデザインも子供の落書きとしか思えない支離滅裂なものになってしまっています。したがって、この<STRONG>イーオン・フラックス</STRONG>で使われたデザインも、十年後、二十年後に改めて観たときには古くさく感じてしまう危険性が十分にあるわけですが、残念ながら、この映画の製作者たちがその点に十分に念を入れて作っているようには見受けられませんでした。</P>
<P>話の内容もいまひとつ腑に落ちないもので、ＤＶＤをレンタルして観るならまだしも、映画館で観た人はかなりがっかりさせられてしまったのではないでしょうか。ここまで厳しい批評を下すと救いようがなくなってしまいますが、こんな映画をわざわざ大金をかけて作る必要があったのだろうかというのが正直なぼくの感想でした。</P>
<P>それでも一応、この映画の中でたった一つだけぼくの目を惹いたものがあります。それは、全編のあちこちに散りばめられている洗練された映像です。多分、映画製作者たちもこの点にはかなりの力を入れていたのではないでしょうか。鮮やかな色使い、独特の光と影、そういったものがぼくの目を釘付けにして、映画を見終えた後もしばらくは頭の中から離れなかったぐらいです。</P>
<P><A href="http://blog.with2.net/link.php?422247">人気blogランキングへ</A></P>
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<P></P>
]]></content:encoded>
</item>
<item rdf:about="http://blog.livedoor.jp/ysk_n1/archives/52428678.html">
<title>何度でも観たい映画【映画＠DVDの旅】</title>
<link>http://blog.livedoor.jp/ysk_n1/archives/52428678.html</link>
<description>何度でも観たい映画とそうでない映画があります。その違いはどこにあるのでしょうか。一言で言えば、脚本以外にも沢山の見所があるかどうかが鍵だろうと思います。ストーリーなんて一度分かってしまえば再び見ても面白くはありませんから、ストーリー以外で観客の目を惹きつ...</description>
<dc:creator>ysk_n1</dc:creator>
<dc:date>2006-02-05T06:42:51+09:00</dc:date>
<dc:subject>コラム</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[<P>何度でも観たい映画とそうでない映画があります。その違いはどこにあるのでしょうか。一言で言えば、脚本以外にも沢山の見所があるかどうかが鍵だろうと思います。ストーリーなんて一度分かってしまえば再び見ても面白くはありませんから、ストーリー以外で観客の目を惹きつけるものがなければならないのです。しかし、何が見所なのかといっても、人によってそれぞれ違うことでしょう。自分の好きな俳優や女優が出ているかとか、自分の好きな音楽家がＢＧＭを担当しているとか、あるいはアクションシーンが恰好いいとか。</P>
<P>ぼくの場合は、美しい映像ならば何度でも見たくなります。それはちょうど自分の好きな絵画を部屋に飾って何度でも観たいと思うのと同じ心境だろうと思います。ぼくは子供の頃から絵が好きでしたから、街の中で綺麗な絵やポスター、看板などを見かけるとふと立ち止まりたくなるのです。こんなぼくですから、映像にこだわりのない映画は余り観ません。例え観たとしても、もう二度と見ようとは思いません。ましてテレビドラマはほとんど見ません。映像にこだわって作られたテレビドラマはほとんどありませんし、脚本もデタラメなものが多いからです。あれはもはや芸術というより、子供の学芸会か何かのようにしか見えないのです。もっとも、最近のアメリカのテレビドラマは脚本も映像もしっかりと作られたものが多いようです。多くの優れた人材がテレビ業界に流れていったのでしょう。</P>
<P>映像の良し悪しがよく分からないという人でも、美しい映像で彩られた映画というのは、やはり深い印象に残るものだと思います。そのため、何年か経った後に、ふとまたあの映画が観てみたいという気になったりするわけです。とはいえ、これはあくまでも脚本が良ければの話です。脚本がお粗末であれば、どんなに映像が良くてももう二度とその映画を観たいとは思わないはずです。映画は総合芸術だと言われます。脚本も演技も映像も、音楽も編集も何から何まで良くなければ、なかなか人の記憶に残るものではありません。そういう意味で、映画制作というのは割に合わない仕事だなとよく思います。音楽の場合だと、いい曲は何回でも繰り返して聴きますが、映画の場合、どんなにいい映画でもなかなか繰り返し観ようとは思わないからです。音楽を作るよりも沢山のお金がかかるし、沢山のコストがかかるというのに、映画は一度観たらそれで終わり。例えもう一度観るとしても、何ヶ月も何年も経ってからというのが普通でしょう。一応、映画好きのぼくは、気に入った映画を一週間も一ヶ月も繰り返して観ることがありますが、そんな映画が輩出されるのはごく稀なことで、それこそ一年に一本出るかどうかというところでしょう。</P>
<P>このブログでは、ところどころ映画に対して厳しい批評を下すこともありますが、一応、このブログの中で取り上げた作品には何らかの見所があったということをお分かり下さい。何の見所もない映画のためにわざわざ感想を述べても、ぼくにとっても皆さんにとっても何の得にもなりませんからね。</P>
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<P></P>
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